仙骨バランスが崩れていると・・・

キーワードは仙骨・仙腸関節

「仙骨・仙腸関節」の位置は?

仙骨・仙腸関節の位置


上のイラストのように身体は24個の背骨があって、その上には顔(頭蓋骨)が乗っています。
ビルに例えると1階~24階が背骨で、最上階であるペントハウスの25階に顔が乗っている25階建てビルとなります。
その25階もある動く身体のビルを、土台として支える大変重要な役割をしている骨が骨盤の中心(身体の中心)に位置する「仙骨」です。

「仙腸関節」は、仙骨と腸骨を繋いでいる全長10センチほどの関節で前後左右に3ミリほど稼働します。
ほんの数ミリの可動域ですが、仙腸関節は重力や衝撃をクッション性が高いソファのようにゆるやかに受け止め、力を分散させて逃がす重要なポイントになっており高層ビルが地震の揺れでも倒壊することのないように、揺れの力を分散させる免震システムと同じ働きをしています。


土台を整えないと悪循環になってしまいます

土台を整えない影響

仙骨について、もっと詳しく

「命の骨」とも例えられています


骨盤の中央にある逆三角形の骨で、左右対称に片側4つの穴(仙骨孔)が開いているのが特徴です。
背骨の下端(両方のおしりの真ん中部分)に位置していますので、背骨に沿ってふれるとわかりやすく、ちょうど手のひらぐらいの大きさです。
類人猿(サル、チンパンジー、ゴリラetc)の仙骨と比べると、人間の仙骨は骨盤全体を占める割合が大きく、ゆるかにきれいなカーブを描いており格段に発達しています。
仙骨が発達し、土台として上半身をこの1点だけで支えることができる人間のみ、二足歩行が可能なのです。


命の骨・仙骨とは1


なお、仙骨と腸骨の間に仙腸関節という稼動域が小さい関節があり、上半身の重さはクッションのような役割をしている仙腸関節を通して腸骨へと分散します。


命の骨・仙骨とは2

名前の由来は?


骨は大人の身体で約206個あり、それぞれ名前がついています。
そしてそのほとんどが、形・場所・役割、何れかの名前になっています。


仙骨の名前の由来は?


「仙骨」の由来には諸説あり、代表的なものの1つは、私たちが生まれた時に骨格の始動として一番初めに動き、命尽きるときには一番最後に停止することから、最後に土に還る骨ということで、魂が宿っているとされていた説です。
もう1つは「仙骨」(骨盤)が守る生殖器から生命が生まれてくることから、という説があります。
また、定かではないですが、いけにえとして「仙骨」が神に捧げられていたという説もあります。


神格化された骨・仙骨


フランス語では、sacreが「仙骨の」という意味で、この言葉はラテン語のsacrum 、「聖所」という言葉を語源に持ち、「神聖な」、「聖なる」という意味でよく使われる言葉です。
また、英語でもsacrum(セイクラム)=sacred bone(聖なる骨)と呼ばれ、昔から不思議な力をもつ骨と認識されてきました。


「仙骨」の役割


骨盤(身体)の中心に位置し、土台として頭蓋骨~背骨を支えていることは既に申し上げた通りですが、その他にも重要な役割を果たしています。


脳脊髄液(スペシャル栄養ドリンク)の流れを円滑に


仙骨は後頭骨と連動し、呼吸に合わせて1分間に16~17回の屈曲と進展(ポンプ作用)を繰り返して脳脊髄液を頭蓋骨内と脊柱管内から仙骨まで循環させています。
このポンプ作用は「第1次呼吸システム」と呼ばれ、生命維持に欠かすことの出来ない重要な生体活動です。


仙骨の役割

女性にとって「守り神」、「命の骨」


直腸・膀胱、男性では前立腺、女性では子宮・卵巣など、重要な臓器を内包し特に子宮は、子宮仙骨靭帯によりしっかりと仙骨に支えられています。
また妊娠・出産時には、仙骨に付随する靭帯がホルモンの作用で伸び赤ちゃんがスムーズに産まれるよう調整されます。
生理痛・不順、子宮筋腫などの女性特有な症状においても骨盤の歪みによることが大きな原因であるため仙骨は女性にとって「守り神」、「命の骨」と呼ばれています。


仙骨は守り神